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石村英美子が「とりあたま」で観たり聞いたりしたものを、三歩あるいて忘れないうちに書いています。
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いわきオフィス&NPO法人アートマネージメントセンター福岡公演
「クラブオブアリス」@IMSホール


変型舞台は細長い、アラビア数字の「Ⅰ」の形をしていて、その両サイドを「Ⅲ」の形で客席がはさむ(対面の客席が見えます)構造。

飛ぶ劇場の「正しい街」もこんな構造でしたね。

3列目に座った石村は、
前の席のお客さんの頭の隙間からアクティングエリアと“おぼしき”場所を観ていました。

舞台レベルが0なので、演技の半分以上を声と推測で観る状況・・・つまり、見えなかったのです。こんなに見えない舞台は初めてです。コンサートならね、音楽がメインだからアリーナとかで見えなくても、まぁアレなんですが(その場合巨大スクリーンがあったりもしますけど)

せっかく役者さんが全方位で演技しているのに、こちらにベクトルが向いている時にさえ「なんかやってるな~」みたいな距離感があって、どうにも入り込めなかったのです、残念ながら。こんなに見えないとは主催側も思ってなかったんでしょうね。

でも頑張って見ました。

石村はこの物語に出てくる「アタシ」と同世代です。去年の誕生日だって、えぇ、一人でビール飲んでましたよ(号泣)


でもね、ちっとも共感できなかったんです。


誕生日なのにひとりぼっち(そうゆう生き方選んだんでしょ)
過去に囚われて頑なに心を開けない(やってるのは自分よ)
さみしい、さみしいよ(いい歳なんだから強くなりなよ)


観ながら、どんどんイジワルな考えになっていきます。ただの近親憎悪でしょうか。甘えてるようにしか思えなくって。

鏡の向こう、アリスの世界の住人もイジワルです。そう、あの世界の住人は原作からしてイジワルなのですが、なにか違和感がありました。

あとで思ったのですが、ちょっと普通の人間っぽすぎて生々しかったのかもしれません。異世界感が欲しかった。

ついでにゆうとクラブがクラブに見えませんでした。音楽が空間を埋め尽くし、コテコテの非日常を演出してあるのがクラブだという認識なので。

最後、「アタシ」は頑張って生きていく事にするのですが、なんでそうなったのか石村にはちっとも判りませんでした(ラストも殆ど見えなかったです・・)ハッピーエンド好きなんですけど。

なんだか心にフックしそこなった感じですが、その何割かが舞台が見えないことに起因しているのならば、次回公演ではもそっと工夫して頂けるとありがたいです。

よい役者さんも揃ってたとも思いますので、もったいないです。

ともあれ、既製(既成)脚本を上演する難しさは付いてまわるのでしょうね。


去年の「遠州の葬儀屋」の時にも感じた、ホンモノはどうだったんだろう・・・という感覚はぬぐえませんでしたから。(どっちがホンモノとか無いはずなのに)

いろんなコトを考えさせられた公演でした。
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プロフィール
HN:
石村英美子
性別:
女性
職業:
プロのフリーター
趣味:
惰眠 つまみぐい
自己紹介:
九州在住。
お芝居が好きで、ちょこちょこ観に行っています。最近は観るだけに留まらず、何がしかのお手伝いに行くことも。
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