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石村英美子が「とりあたま」で観たり聞いたりしたものを、三歩あるいて忘れないうちに書いています。
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AGAPE store第12回公演『からっぽの湖』@北九州芸術劇場


寂れにさびれた「野間口湖」で繰り広げられる、あるいは繰り広げられない人間模様。

からっぽとは、そうゆうことなのですね。

登場人物はすべて同年代(同級生)。あ、一人違いますね。
20年前に起こった野間口湖「ノッシー」フィーバーは、時を経てやるせない残骸として残っています。

それぞれの過去、またはどうにもならない現在。

それぞれの”とらわれ”は決して特殊な物ではないけれど、
あ、ガーディアンさんは微妙に特殊ですけど。


設定年齢は多分38歳。
田舎の高校を卒業して20年の月日が流れ、かつての希望や可能性は色褪せて、
諦観にも似た平常心で日々を過ごしています。


石村は、この年代の話が嫌いです。
特有の尻の座りの悪さがあります。

この物語に出てくる人物は、客観的に見て不幸です。
何も成してないし、何にもなってないし、先行きに明るさは見えません。

でもきっとこんなものなのでしょう。

でもきっとこんなものなのでしょう、というのが嫌なのでしょう。


全体的には、ライトなタッチで描かれており、間の気持ち悪さの笑いもよかったのですが、いかんせん見終わったあとに落ち込んでしまいました。

ノッシーが居ても居なくても、それは救いにはならないのです。

石村には生々しすぎました。
単純に好みの問題なのです。
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石村の好物はチョコレートです。

ゴディバやロイズなどの高級チョコももちろん好きですが、
毎日をチョコと共に生きる石村としては、

「日常チョコ」

が、欠かせません。
そんな日常チョコのTOP3がこれ。

1.名糖アルファベットチョコレート
2.ロッテ ガーナブラック
3.ロッテ アーモンドチョコ


ロッテさん優勢なランキングです。
上二つは冷蔵庫常駐として、3つ目のアーモンドチョコはかなりの頻度で携帯しています。ケータイ(電話)より携帯頻度高いです。


しかし!
こないだのバレンタイン、コンビニを含む売り場でのイベント特設仕様のしわ寄せか、店頭から姿を消しました。

陳列スペースは限られているので、仕方ないと思っていたら、昨日スーパーのアーモンドチョコ(の商品タグのある空の)棚でショックな表示を発見。

この商品は廃盤の為入荷の予定はございません


・・・・・マジでーーー!?

なんでー!?
なんで廃盤!?




と、思ってメーカーHPを見たら商品リニューアルの為の端境期だったようです。

手に入らないと思うと、無性に食べたくなるのが人間の性。
3/18新発売予定なので、しばしのお別れです。

まぁ、愉しみに待つことにしましょう。


愉しいことが近い未来に待っているのは、
たとえどんなに些細な事でも、すごくすごくシアワセな気持ちになる単純な石村なのでした。


追記:一番近い愉しみは「からっぽの湖」@北九州芸術劇場ですけどね♪
いわきオフィス&NPO法人アートマネージメントセンター福岡公演
「クラブオブアリス」@IMSホール


変型舞台は細長い、アラビア数字の「Ⅰ」の形をしていて、その両サイドを「Ⅲ」の形で客席がはさむ(対面の客席が見えます)構造。

飛ぶ劇場の「正しい街」もこんな構造でしたね。

3列目に座った石村は、
前の席のお客さんの頭の隙間からアクティングエリアと“おぼしき”場所を観ていました。

舞台レベルが0なので、演技の半分以上を声と推測で観る状況・・・つまり、見えなかったのです。こんなに見えない舞台は初めてです。コンサートならね、音楽がメインだからアリーナとかで見えなくても、まぁアレなんですが(その場合巨大スクリーンがあったりもしますけど)

せっかく役者さんが全方位で演技しているのに、こちらにベクトルが向いている時にさえ「なんかやってるな~」みたいな距離感があって、どうにも入り込めなかったのです、残念ながら。こんなに見えないとは主催側も思ってなかったんでしょうね。

でも頑張って見ました。

石村はこの物語に出てくる「アタシ」と同世代です。去年の誕生日だって、えぇ、一人でビール飲んでましたよ(号泣)


でもね、ちっとも共感できなかったんです。


誕生日なのにひとりぼっち(そうゆう生き方選んだんでしょ)
過去に囚われて頑なに心を開けない(やってるのは自分よ)
さみしい、さみしいよ(いい歳なんだから強くなりなよ)


観ながら、どんどんイジワルな考えになっていきます。ただの近親憎悪でしょうか。甘えてるようにしか思えなくって。

鏡の向こう、アリスの世界の住人もイジワルです。そう、あの世界の住人は原作からしてイジワルなのですが、なにか違和感がありました。

あとで思ったのですが、ちょっと普通の人間っぽすぎて生々しかったのかもしれません。異世界感が欲しかった。

ついでにゆうとクラブがクラブに見えませんでした。音楽が空間を埋め尽くし、コテコテの非日常を演出してあるのがクラブだという認識なので。

最後、「アタシ」は頑張って生きていく事にするのですが、なんでそうなったのか石村にはちっとも判りませんでした(ラストも殆ど見えなかったです・・)ハッピーエンド好きなんですけど。

なんだか心にフックしそこなった感じですが、その何割かが舞台が見えないことに起因しているのならば、次回公演ではもそっと工夫して頂けるとありがたいです。

よい役者さんも揃ってたとも思いますので、もったいないです。

ともあれ、既製(既成)脚本を上演する難しさは付いてまわるのでしょうね。


去年の「遠州の葬儀屋」の時にも感じた、ホンモノはどうだったんだろう・・・という感覚はぬぐえませんでしたから。(どっちがホンモノとか無いはずなのに)

いろんなコトを考えさせられた公演でした。
あの感動作が帰ってくる!

などと、使い古された事を敢えて言ってしまいたくなる位、あの悲しくて美しい物語が再演されます。

福岡は1ステのみですが、チケット手に入れましたよ。

初演を観た時に、爆笑と号泣の波状攻撃にくたくたになった石村ですが、今回は再演の妙などにも目を向けてみたいと思っています。


ワタシはもともと涙腺がものすご緩いのですが、後藤ひろひと大王の作品にはいつも手も無く泣かされてしまいます。しゃっくりまで出ます。


人が(本や映画ももちろん含め)物語で泣くメカニズムって、きっと有るのだと思います。


その中でも大王作品によく見受けられるのが、

「A悲しい(可哀想)な人、の傍らでB何も出来なくて悲しむ人」

みたいな・・・あぁ、語彙が稚拙すぎます・・・。
けどまぁ、そんなシチュエーション。


思い返せば、直接Aに対する感情ももちろん在るものの、Bに対する感情移入というか同化みたいなモノで泣いちゃってる事が多い気がします。


その場合、Bはそれまでなるべく弱さを見せない方が効くような気もします。しかもAがむしろ笑顔だったりとか。

悲しいというより、ごめんなさいの感情の方に近いのかも知れないです。特にガマザリではそんなシーンもあり・・・。

とにかく、愉しみです。待ち遠しい。


余談ですが、この脚本、映画化されるにあたり、海外進出をにらんで、後藤"大王"ひろひと氏が改名されたそうですね。

その名も「ELVIS GOTO」

BIG BIZシリーズを観た方は尚更笑えちゃいます。


映画の方はHPが出来ていて、とってもキレイです。
ガマ王子~という、とてもふざけたタイトルで泣かせるのが粋なのに、さすがに映画製作の世界ではダメだったようですね。
そこだけ残念。

「パコと魔法の絵本」


こちらは2008年秋公開予定だそうです。


福岡初お目見えのAFRO13を観に行きました。

シンプルな作りの舞台に、なんだか照明が沢山仕込んであるな~なんて思いながらロールバック席一段目(全体の3列目)で観劇しました。

ちょいユルな感じの前説から始まり、パンフレットを事前に見ておく事を勧められました。

石村は予習が嫌いなのであんまり読まなかったのですが、構えたほど難しい設定ではなく、分かりやすいキャラクター揃いの愉しい芝居でした。

何が一番感激したかって、オオカミちゃんたちが可愛いカワイイ!

無邪気な狼娘たちが疫病を運ぶなんてとても思えません。と、思ったらそうゆうことかっ!

クラキがかくまっている人狼の妹ランちゃんと仲良しになるシーンとか、
消えられない狼ミチが、帰ってきて叱られるシーンとか、もうかわいいったらありゃしないのです。

関西弁ってズルイですよ(笑)

物語の結末は、明確に前振ってあって読めるのだけれども、
読めるからこそ、風の象徴に青いストールを纏ってオオカミちゃんたちが群舞する様を観て、

「ああ、ミチもみんなと一緒に風になれたね」

と救われたのでした。

ダンスシーンで泣いたのは初めてでした。

本来、踊りというものは、それだけの力が在るものなのでしょう。
石村が知らないだけなのでしょう。まだまだ、色んなものを観なくてはいけません。

また来て欲しいな。と思った石村でした。
石村が敬愛してやまない“大王”こと後藤ひろひとさまが、 年始挨拶のメルマガでこんなカンジの事を書いていらっしゃいました。

後悔には2種類あって、

「やっちゃったコトの後悔」
「やらなかったコトの後悔」

前者も悔やむのだけれど、
後者の方はその後悔が日増しに増大するものだ、と。

だから、どうせなら色んなコトをやっちゃって後悔するのだ!
今年も後悔するぞ~!と。

すばらしい!

まったくもってそのとおりです。

石村も、ハイペースで何かに手を出して、

「やっちゃった!!」

と後悔したいものです。


実は、後悔していることがあるんです。

去年の夏、いわゆるお盆休みの頃です。

忙しさにかまけて(仕事が遅いだけなのですが)鹿児島の実家に帰省しませんでした。

ま、正月に帰るからいいや、って思ってました。
で、正月は帰ったのでした。

そして駅まで迎えに来てくれた母に、飼っていたわんこが死んじゃった事を聞きました。

わんこはゴールデンレトリバー10歳女の子、名前はエルちゃん。 夏、暑さのせいか老齢のせいか、ほとんどゴハンを食べなくなっていたそうです。

妹が、ペット用の栄養剤を飲ませたり、タライに水を張って大きな氷を浮かべてあげたりしたそうです。


久しぶりに山道に散歩に連れて行くと、まったく元気そうな様子で大はしゃぎしていたそうです。

夕刻、母はわんこが鼻血を出しているのに気がついたそうです。 でも、散歩帰りで超ご機嫌だし、日曜日だったので病院に連れて行くのは翌日にしたそうです。



翌朝、

エルはすでに冷たくなっていたそうです。

ここには幾つかの後悔があります。

・お盆休みに帰省してさえいたら、やせっぽっちになったエルちゃんでも、ひと目逢うことが出来たのに(石村)

・休診日でも無理やり病院に連れて行けばよかった(母)

・喜ぶからって、散歩に行ったことで命を縮めたのではないか(妹)

すみません、なんだかやりきれないカンジの事を並べてしまいましたが、何が言いたいのかとゆーと、


「最後にたくさん遊んであげて、嬉しそうだったなら、いいじゃない」

と、やってしまったこと(これ以外はやらなかった事ですもの)への後悔は、肯定できる気がするな・・・と。

へんな例で申し訳ないですが、 そんなこんなで、


 やれるだけのことはやって行こう!


と、心に誓った石村なのでした。(変な所信表明)
シアターコクーンにてNODAMAP「キル」を観ました。

再々演とのことですが、前作は観ていません。NODAMAP自体、観るのは4年ぶりくらい?「オイル」っていつでしたかね。

切る・着る・KILL。

石村は夢の遊眠社をリアルタイムで見た事のある、意外とお年寄りなので、野田テイストは根底に流れる、言わば原体験との再開とでも申しましょうか。

壮大でせせこましくて、悲しくてバカバカしい、混沌とした匂いのする好きな作品でした。

初演を見たことがある人は「物足りない」とか「あの鮮烈な印象は超えられない」と言うみたいですが、それは仕方が無いことなのでしょう。

シアターコクーンの素舞台が、どういったものかは知らないのですが、「板」から作品のために設えてあって、その板の下から立ち上る照明が、木で出来ているはずのプロセニアムの向こうを、モンゴルの草原の朝にしてくれちゃってました。

1月までやっていて友人も観にいくとのことで、あんまり感想を言えない状況です。


舞台美術に関しては、アレじゃ地方公演は無理ですな。ってカンジでした。

夢オチって、こらっ!ってなりがちなのですが(風呂敷畳めなくなった作家が選択する場合が多くないすか)これに関しては素直に「よかった」って思えたのが不思議。

たまには遠くに芝居を観に行くのもよいな・・・。と思いました。
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石村英美子
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自己紹介:
九州在住。
お芝居が好きで、ちょこちょこ観に行っています。最近は観るだけに留まらず、何がしかのお手伝いに行くことも。
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